Complete text -- "第45話「源さん、死す」"

14 November

第45話「源さん、死す」

大切な人がまた逝ってしまいました。容赦なく飛んでくる弾丸に誰もが躊躇している中、危険を顧みず飛び出していく姿に、源さんの強さを見たように思いました。
「刀の時代は終わった」という土方に「悲しいこと言わないで」と笑っていた源さんでしたが、はじめの弾丸斬りはそんな源さんの想いが通じたからでしょうか。
結局、次から次へと弾丸を浴び倒れてしまいますが、想いが天に通じたかのような一瞬でした。
今から考えると、あのCGもそんな儚い希望を表現したものだったのかもしれません。
悲しい出来事ではありましたが、彼らしい華々しい最期だったと思います。

最後に近藤に会わせてくれたのは、三谷さんのせめてもの心遣いと受け取っています。
考えてみると、これから近藤、沖田、土方は、それぞれ孤独の最期を遂げるわけですが、死に目に会えないというのは本当に辛いことだと思います。
必死の思いで近藤のもとを訪れた源さんの気持ちが、名残を惜しむかのように消えていった姿からひしひしと伝わってきました。
心に残る、本当に素晴らしいシーンだったと思います。

鳥羽伏見の戦場の模様。
今回も賛否両論ありましたが、私たち戦後生まれの世代にとって戦というものを理解することは非常に難しいことだと思います。
基本的に戦はしてはならないという前提で書きこませて戴きます。

薩長の最新兵器に刀一本で立ち向かわなければならなかった新選組や会津藩は、手も足も出ない、正常な思考能力も働かない状態だったのではないでしょうか。見方によれば、見せ場も作れないくらい切羽詰った状態をよく描いていたと思います。
退却を迫られながら、無理を承知で斬り込みをかける永倉たちの行動も普通では考えられない心理ですが、敵方の威力をまざまざと見せつけられながら笑い飛ばす(しかない?)状況に追い込まれていた姿がよく描かれていたと思います。

<余談ですが>
弾が自然と避けてゆく?土方、私の中でかなりツボでした(汗…すみません)。また、「よろこんで!」山崎!この二人、かなりタフで強靭な人物とみえます(笑)。

20:00:00 | swing | | TrackBacks
Comments
コメントがありません
Add Comments
:

:

トラックバック