Complete text -- "第40話 「平助の旅立ち」"

10 October

第40話 「平助の旅立ち」

今回は、藤堂の心情がとても丁寧に描かれていました。
近藤の人柄に惹かれながら何故伊東に従うのかが疑問だったのですが、今回の藤堂を観てようやく納得がいきました。

藤堂が宴席で加納に呼びとめられたときの表情が総てを物語っていたように思います。この時、藤堂は伊東の誘いをずっと待っていたのではないでしょうか。

藤堂は伊東に認めてもらえることこそが自分の生きる道と思っていたのだと思います。
近藤のいる新選組に残りたいと願いながらも、藤堂は自分を必要とする師を探していた…自分の存在意義をずっと模索していたのでしょうね。

沖田が藤堂の迷いを打ち消すかのごとく、エールを贈っていた姿には心打たれました。
「聞かなくても分かるから」という言葉、これこそが信頼の証なのかなと思ってしまいました。

また、総てを理解した上でわざと言いくるめられた近藤。私は、これまでの新選組を打破するに値する、とても進歩的な良い場面だったと思います。
隊が分離するという事実は、単純に「無駄死にを防ぐ」という以外に、法度に縛られた新選組の殻を破ろうとしている近藤の変化を見ることができました。

「山南や河合の死=法度」に真っ向立ち向かう近藤の意思の強さを見た気がします(というのは、考えすぎでしょうか…笑)。

最後に、浅葱のだんだらを託される藤堂の嬉しそうで誇らしげな表情が、とても印象的でした。
彼らの志の証のようでしたね。

22:13:00 | swing | | TrackBacks
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