Complete text -- "第37話「薩長同盟締結!」"

19 September

第37話「薩長同盟締結!」

今回の松原の死は、本当に印象に残りました。そして、観る側によってさまざまな想像を駆り立てる回だったと思います。

土方が松原に忠告する場面。冷酷とも取れる強引な行動だったかもしれませんが、この時点で土方は複雑な男女関係の末路を見抜いていたようにも思います。松原の将来と、新選組の規律を守るために、法度を持ち出して「会うな」と忠告したのではないでしょうか。

しかし、真面目な松原は自分自身で別れを告げる方法を選んでしまいました。そしてお初は、松原を受け入れてしまっている自分と夫への想いの狭間で苦悩しながら、それを断ち切るために復讐の道を選んでしまった(と考えたい…)。これは結果的にそうなってしまったのであって、誰も(土方も)望んではいなかったと思うのです。

最近思うのですが、土方は「法度を盾にとって隊士を死に至らしめている」ように見えますが、彼自身は「法度=土方という脅威で最悪な事態を免れる」のを目的としているように思えます。
しかし、人間はそう計算通りに動きません。
恐らく計算して死に追いやった隊士もいたでしょうが、彼の信頼する幹部に関しては結果的に死に至ってしまったという感じがします。
そして、最悪の事態に発展した時は、彼らの名誉を傷付けず「法度=土方」という機械的な処理で皆を納得させたのではないでしょうか(これはあくまでドラマ上の土方を観て、です)。

また、松原の最期はとても印象的でした。刃が自分に向けられた時、はじめて事の重大さ、お初の気持ちを悟ったのでしょうか…、痛みに耐えながらも斬りかかる斉藤を必死に制止する姿が目に焼きついて離れませんでした。

事態が二転三転するなか、最後に近藤が全てを理解し見守ったという点から、局長と副長との信頼関係、そして副長の采配が浮き彫りにされた回だったと思います。
しかし、日本では薩長同盟という大きな歴史が動こうとしていた…この対比がこれからの明暗を物語っているようで考えさせられました。

そして、最後に…土方と永倉に明るい未来はあるのでしょうか(汗)。それだけが気になります。
私はドラマで土方がどれだけ非難を受けても何とも感じないのですが(すみません)、永倉さんだけは(常識もあって人望も厚い人物なので)結構ズシ−ッときます(汗)。
いつも心の中で「ごもっともでございます…」と謝っております(汗)。
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